外来で働くメディカルアシスタントの人達は全員スペイン語が話せます。
また、外来で働くほとんどの医師達もスペイン語が堪能です。
ドイツ人の医師が昨日、「君はスペイン語が話せるの?」と聞いてきました。というか、何度も聞いてきます。過去に数回は既に聞かれています。
その度に「少し。少し話せるとも言えないレベル」と答えると、「自分も本格的にちょっと勉強しないと駄目なんじゃないかと思ってる」と言いました。そんなことを言っているのを聞くのは初めてです。
それは大変!
いえいえ、それは大変良いことには違いありません。が、私的には大変です。
医師は地頭がいいので、習得能力が高く、本気出したら習得速度が早いのです! あぁ、そしたら私だけ取り残される結果になるではありませんか。それは大変です。
誰に習いますか?
スペイン語はスペイン語を母国語のように話すヒスパニックの人に習ったら、ネイティブなんだからいいんじゃないか、と思う人も多いでしょう。
しかし、ネイティブのようにスペイン語を話すヒスパニック系の人達は、実際は文法を考えて話しているわけではありません。
特にアメリカでは、学校での母国語(国語)は英語ですので、スペイン語はメキシコ等の国の出身の家族と毎日喋ってることで身に着いた第二言語です。というわけで、普通に話すことは出来るけど、読み書きはあまり得意じゃない人も多いです。
3日前、ナースステーションで、私と前述の医師とスペイン語を話すメディカルアシスタントの三人でいた時、医師が、少し独学したというスペイン語の時制の話をしていました。
私が「患者さんはお客様だとすると、常にフォーマルなYOUでいくのが安全だと思うんです」と言うと、医師も「それは確かにそうだよね」と言いましたが、ネイティブでスペイン語がペラペラのMAは「そんなことは考えた事もないからわからない」と言いました。
そうなんです。アメリカに住むスペイン語を話すヒスパニックの人達はみんながみんな文法を踏まえて喋っているわけではないのです。
スペイン語を学習するには、人に質問したり教えてもらったりしていかないといけませんが、こと文法や文章の構造に関しては、聞く相手はペラペラ話せるヒスパニックの人達では必ずしもない、ということです。
文法に関しては、文法をきちんと学習した人に聞かなければなりません。
それは、当然と言えば当然ですが、ある程度の国語としてのスペイン語を勉強してきた人、または、スペイン語を教えている人(先生)ということになります。
この医師はどのようにしてスペイン語を学習する予定なんだろう。とても気になります!