■医療従事者はここは押さえる #18

処方薬のラベル

外来に行くと、特に退院後のフォローアップで来られる患者さんは、処方されたお薬をドバっと袋に入れて持参することがよくあります。

私は創傷ケアの看護師なので、フォローアップ時によく見かけるのは、抗生物質のお薬です。

処方する際に、医師が「ラベルはスペイン語で記入」みたいなインスラクションをコンピュータに入れると、ドラッグストアで出される際、ラベルがスペイン語で書かれます。

これを患者さんが持って来た際、このラベルを読むので、パターンを覚えるのは必須です。

でも、スペイン語を話さない看護師の中には覚える気が一切ない人もいます。そうすると、スペイン語を話すスタッフをいちいち探す手間が発生するので、やっぱりこのくらいは覚えた方が便利です。

覚えるのはそれ程難しくはないです。会話に比べたら(涙)、楽勝とも言えるので是非ここは押さえたいと思います。

medication bottle

処方された薬はこの写真のようにオレンジのプラスチックのボトルに入ってきます。これは英語で書かれていますが、スペイン語を話す患者さんには、よくスペイン語で書かれて出されます。

tome 1 tableta en la mañana」とか

tome 2 tableta por boca cada dia」とか 書かれて出されます。

1錠は、1タブレットで、1タブレタ。

カプセルだと「cápsula」と書かれてきます。

パスティヤ (pastilla) と書かれる時もあるかもしれません。パスティヤは、粉薬ではなく錠剤、という意味です。

1日の回数は、una veces, dos veces, ….. 。「一日に」二回はdos veces 「al dia

毎日は、cada dia

食べ物と一緒にね、という場合は、「con comida」。

とか、こういう感じで、書かれています。

余談

最近、退院後の治りが「何か思ったより良くなってない…。」と思われる患者さんが居て、抗生物質を持参したのですが、「一日何回飲んでる?」と聞くと「え~、薬いっぱいあるから…」というような返事。

「一昨日既に飲み終わってる筈なのに、何でこんなに残ってる?」という状態で… 見ると、処方薬のラベルは英語で書かれています。説明すると、「ああ、そうだったのか~」みたいな。そうだったのか~、って一週間既に経ってるしね…。これは、大きな声では言えませんが、防げたことなのです…。残念ながら…。退院時のラベルをスペイン語にしなかった事、看護師の退院時の説明がおろそかだったこと。ドラッグストアの薬剤師もそこまでの説明はしなかったことは、外部の問題としても…。ここのところ、同じようなケースが2,3件あったので、Med-Surgの部署のマネージャーに対策をお願いしました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする