■イヌン アディト? #37

患者さんの部屋を出る時には、看護師は通常「出て行く前に何か出来る事はありますか?何か必要ですか?」みたいな確認をしてから出ます。

患者さんに「マリナ(看護助手)に頼みたいことがある」と言うので、「マリナね?呼んで来ますね」と言って出ました。

マリナは、あいにく他の患者さんのケアで忙しそうでした。

「忙しそうだね。5分で行くとか10分で行くとか伝えようか?」と聞くと(それなら私も言えそうだと思いましたしね!)、マリナが「イヌン アディト、って言ってくれる?」と言いました。

「え?イヌン アディト?」とまた例のごとく一瞬止まると、「いいから。そのまま言ってくれたらいいから」と言いました。

「オッケー、わかった」と言って、患者さんの部屋のドアを開けて「マリナが『イヌン アディト』と言ってましたよ~」と言うと「はい、わかりました」の返事。

どうやら通じたらしい。

お昼休み、そうそう、さっきのは一体なんだったんだろう、と思い、ネットで調べてみましたが、見つからない。イヌン?アディト?

状況からして「I’ll be right there」とか「in a minute」とか、いずれにしても「すぐに行くよ」という意味には違いないです。

ネットで検索しても見つからないので、その場は諦めました。

職場は私の学校じゃないし、いちいち聞くのもちょっとね…。

それに、今はコロナの感染が広まっていて、微妙な空気感があるのです。

コロナ陽性の患者さんも益々増えているし、毎週の検査では、スタッフにも常に少なくとも1人2人コロナの陽性者が出ます。知らされていないだけで、もっといるかと思います。

さて、でも、やっぱりわかりたい。

午後に外来に行った際、メディカルアシスタントがお菓子を食べながらお喋りをしてて、あんまり忙しそうでもなかったので「ね、イヌン アディトってどういう意味?」と聞いてみました。

そしたら、なんか… 全然違った! 何!イヌン アディトって!

en un ratito」でした。

ratito は「little time」

ということで、「in a short time」ということです。

すっきりしました。

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